クリスマスキャロル(?)

それは、ショ―ウインドウの向こう側…
小さな小さなおもちゃ屋さんの店の中、



たくさんのおもちゃ達が、クリスマスプレゼントになるのを
ワクワクしながら子供たちを見つめていました。

その中の片隅で、とげとげしい気持ちで他のおもちゃを見つめている
薄汚れた、ぬいぐるみのくまクンが一匹おりました。

おもちゃ達がどんどん売れていく中、くまクンだけは
誰も見向きしなかったのです。

「フン、プレゼントになったって、すぐに飽きられてぽいっだもん!」

強がっているぬいぐるみのクマでしたが、寂しさと羨ましさで
他のおもちゃ達をにらんでいたのです。

   ***

ある日、真っ赤なセーターを着た、おじいさんがお店にやってきました。
一通り店の中を見渡したのでした。おじいさん、はて…首をかしげました。

「楽しい雰囲気なのに、おかしいな…なるほどこれか?!」

すたすたとぬいぐるみのクマ前までやってきました。
ぬいぐるみのクマは、プレゼントになるれるの?!とドキドキしました。

「今年は、君にお手伝いを頼もうかなぁ」
プレゼントになれるんじゃない、そう思った瞬間悲しくなりました。

くまクンを連れて帰ったおじいさんは、サンタクロースだったのです。
くまクンに、誰が何を欲しがっているのかのリストを作る…
赤鼻のトナカイくんの世話や、プレゼントの用意と次から次に
用事を言いつけました。

くまクンは、こんなにたくさんのプレゼントがあるなら
僕もプレゼントになれるんじゃないかと思ったのです。
でも、くまクンにはリボンすら巻いてもらえないで、
12月24日を迎えたのでした。

   ***

さ~夜は短い、世界中の子供たちに夢と幸せを運ぶぞ~!
サンタの一声で、赤鼻のトナカイくん達は一斉に駆け出しました。
くまクンはサンタさんとプレゼントを入れた袋に挟まれて
小さくなっていました。

さぁ、1件目の子供は…
2件目は、煙突が細くてサンタさんは苦労しながら…
どんどんプレゼントは減っていきます。

窓越しに、子供達の喜ぶ顔を見てくまクンは、
どうせ、僕はプレゼントになれないんだ。
プレゼントになったおもちゃを妬ましく見ているだけでした。

「さぁ、最後のプレゼントだよ。」

サンタさんの袋には、1つのプレゼントが残っているだけです。
くまクンの淡い期待も吹っ飛びました。
くまクンの目から、涙がぽろりと零れ落ちました。

最後のプレゼントを配り終えたサンタさんは、トナカイくんに
「さ~今年の仕事は終わった。暖かいシチューが待っているよ」
と声をかけました。

赤鼻のトナカイくんたちは一斉に駆け出しました。

「ストップ!」

サンタさんは、たずなを引きました。トナカイくんたちは何があったのか
分かりませんが、サンタさんが命じたので止まりました。

サンタさんは、橋の下をじっと見ています。
「あの子は、この間の戦争でお父さんお母さんを亡くして一人ぼっちに
なったんだ… さぁ、困った。あの子のプレゼントを忘れてた…」
サンタさんはくまクンをちらっと見ながら、頭を掻いています。
くまクンは、サンタさんを見上げて小さな声で言いました。
「僕でよかったら、あの子のお友達になりたい…」
「何? よく聞こえんかったが。」

「僕でよかったら、あの子のお友達になりたい…」

サンタさんはうんうん頷いて、くまクンを脇に抱えたままソリから
飛び降り、女の子の前に降り立ちました。

「メリークリスマス♪」

サンタさんのシャッポを取ってくまクンに被らせると
薄汚れていた毛並みが真っ白に…
サンタさんの赤いジャケットを女の子に着せてあげると
真っ赤な暖かいケープに変りました。

サンタさんは、くまクンに囁きました。
「求めるより、与える方がいいんだよ。この子のことは頼んだよ。」

サンタさんは、くしゃみを一つして、ソリに乗り、
「さぁ、今宵の仕事は終わった終わった。赤鼻のトナカイよ
暖かいシチューが待ってるよ!」
と言い終わらないうちに、たずなを一振り、トナカイくんたちは
北のサンタさんの家に向かって走りだしました。

赤鼻のトナカイくんは、全部分かっていたのに、
人が悪いんだから・・・とつぶやきましたとさ。。。





ちと、童話を書いてみました。似非作家であります。
めり~くりすます♪

   宗旨は違いますが…




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